彫塑 女性の頭部の制作

 大学の授業課題で、女性の頭部を制作致しました。
 立体に対する強い 憧れがありましたが、全然ダメでした。水粘土の扱い方、石膏の処理の仕方、 何一つ出来ませんでした。暑くて、汗だくで、石膏像を持ち上げる力も無く、 おまけに指まで痙攣して。心身ともに疲労困ぱいでした。
 いつの日かもう 一度作ってみたい。リベンジしたいと思っています。

  • 女性頭部の制作(2)
  • 石膏作品の割り出し
  • 手を入れる(未完成)

(1)作品のための土台を木材とシュロ縄で組む


作品のための土台を木材とシュロ縄で組む


制作1日目。

 作品のための土台を木材とシュロ縄で組みました。
  シュロ縄は水で濡らし、乾いたときに木材が良く締まるようにします。





(2)水粘土で女性頭部を制作する


水粘土で女性頭部を制作する


制作2日目。

 女性の頭部を制作しました。材料は水粘土です。
  教室は、屋根こそ有りますが、開けっ放しで、真夏の熱風が容赦なく吹き込みます。暑い。
  モデルは大学の女子学生アルバイトです。彼女も汗だくでした。



(3)女性頭部の制作(2) (拡大図あり)


女性頭部の制作(2)


制作3日目。同上。

 水粘土がどんどん乾き、思うように形を成形出来ず、しかも暑くて、疲れだけが体に 重くのしかかります。

 夕方からは作品を石膏に置き換えるため、雌型の制作に入ります。
  雌型を外すための「切金」を入れた水粘土の上に、石膏を2~3センチの 厚さに塗ります。


 (左の画像をクリックすると拡大できます)





(4)石膏で雌型、雄型(作品)の制作


石膏で雌型、雄型(作品)の制作


制作4日目。

 写真は、石膏の雌型が完成したあと、中の粘土を抜き取り、最終的に作品となる 雄型の石膏を中に塗り込んで、「割り出し」の直前まで進んだものです。

雄型(作品)の石膏の塗り込み方
 雌型の内側に離型剤の「カリ石鹸水」を塗り、 乾いた後、石膏を中に塗り込みます。雄型は作品を強くするため、「スタッフ」を石膏に まぜて塗り込みます。






(5)石膏作品の割り出し (拡大図あり)


石膏作品の割り出し


制作5日目。

 金づちと平ノミで雌型を割り、作品を「割り出し」ます。

 雄型の「割り出し」がまた大変で、結局、時間内にひとりでは出来ず、助手の方に 手伝って頂きました。
 情けないです。


 (左の画像をクリックすると拡大できます)







(6)出来た作品に手を入れる(未完成) (拡大図あり)


手を入れる(未完成)


制作6日目。

 割り出した作品に「朱」を入れ、手を入れました。(通常は多分、この工程は無い)
 粘土での制作が甘くて、手を入れ出すと切りが無く、収拾がつかなくなりました。
  結局、完成させることができませんでした。残念無念です。

 2010年7月26日(月)~31日(土) 制作
 (武蔵美授業 彫塑1 課題作品)

 (右の画像をクリックすると拡大できます)




           

a086004 一見 哲夫
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