ブロンズ ヴィーナスの首の制作

  ブロンズの制作に挑戦致しました。
 多摩美の宇野先生の講座で、ブロンズの 制作に挑戦できることになり、とてもワクワクしていましたが、カリキュラムが 生涯学習の一環でしたので、ほとんど先生にやって頂きました。わたしが制作したのは、 水粘土でヴィーナスの首を作るところまでで、あとは先生に「おんぶに抱っこ」です。
 また、いつかもう一度作ってみたいです。今度は全工程を自分の手で。

  • 手を入れる(3)
  • ヴィーナスの首(2)

(1)水粘土でヴィーナスの首を制作する(第1~4日目)


ヴィーナスの首を制作する(1)


制作第1~4日目。

 ヴィーナスの首を制作する。
材料は水粘土です。
  土台を木材とシュロ縄で組む。
シュロ縄は水で濡らし、乾いたときに木材が良く締まるようにします。



ヴィーナスの首を制作する(2)


 本当は自分自身の首を作るつもりでした。
  でも出来なくて、悩んだあげくヴィーナスに致しました。
  次に水粘土から蝋に置き換えるための、雌型の制作です。






ヴィーナスの首を制作する(3)


 ここから先の工程は先生にやって頂きました。
  出来た石膏の雌型に薄く蝋を張り、乾いたら、雌型を外します。これで蝋で 制作したヴィーナスの首ができます。 (蝋で制作した作品の写真はありません。)


 (左の画像をクリックすると拡大できます)



(2)ブロンズを流し、作品を取り出す(第5日目)


ブロンズを流し、作品を取り出す(1)


制作5日目。

 蝋で制作したヴィーナスを、逆さにして、湯道を作り、全面を石膏で覆います。 (この状態の写真はありません。)

 ドロドロのブロンズが、蝋を溶かしながら石膏の中を流れるので、作業途中で 割れないように、 石膏の外側は麻布で補強します。

 高温のブロンズを石膏の中の湯道に流すと、蝋があっという間に溶けて、 そこにブロンズが入り込み、 作品が出来上がります。





ブロンズを流し、作品を取り出す(2)


 写真は、高温のブロンズを流し、外側の石膏を割り出して、ブロンズの作品を 取り出した直後です。

 ドロドロに溶けたブロンズは湯釜の中でとても綺麗でした。

 作品の外側に付いている骨組みは、ブロンズの流れる湯道です。


 (左の画像をクリックすると拡大できます)







(3)出来たブロンズに手を入れる(第6~7日目)


出来たブロンズに手を入れる(1)


制作6~7日目。

作品の外側に付いている湯道を外します。

 穴を埋め、ヤスリ掛けをします。(ヤスリ掛けのみ自分でやりました。)

 そして、金属の砂を吹き付けます。









出来たブロンズに手を入れる(2)


 同上 写真2













出来たブロンズに手を入れる(3)


 同上 写真3






(右の画像をクリックすると拡大できます)







(4)「ヴィーナスの首」の完成(第8日目)


ヴィーナスの首(1)


制作8日目。

いよいよ最終日です。

 まずブロンズを硫黄の希釈液の中に数回通して、ブロンズ独特の色を出します。
  そして、最後に蜜蝋をガソリンで希釈した液を薄く塗って、色を固定し、落ち着かせてます。

 大理石の台座に乗せて、出来上がりです。







ヴィーナスの首(2)


「ヴィーナスの首」の完成です。

 いつか等身大の裸婦のブロンズが作れればいいな、 と思っています。

2011年10月~12月 制作
(約12cm x 9cm x 24cm(台座を含む))

(多摩美生涯学習講座 はじめる前の彫刻)
 -青銅-ブロンズの魅力にせまる


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a086004 一見 哲夫
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